この写真はご門徒の方の家に飾って頂いている先先代の書いた物です。
親鸞聖人は沢山の海という言葉を使われています。
生死の苦海ほとりなし
ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ
のせてかならずわたしける
(高僧和讃)
と、お和讃にありますが、他にも苦海、難度海、生死の大海など人間の苦悩を表す言葉として使われています。
一方で「大心海」「信心海」「本願海」「真如海」「一乗海」などなど阿弥陀さまの本願、智慧、お心を示しているものがあります。
海のように深く大きな、阿弥陀様の本願、知恵知識といった事でしょうか。
大心海より化してこそ
善導和尚とおはしけれ
末代濁世のためにとて
十方諸仏に証をこふ
(高僧和讃)
海のように大きく深い阿弥陀様の代わりに善導大師が出現されたとありますね。
何気にお参りをしている時に目にとまった、三文字の言葉。今、回りまわって僕がその言葉に向き合う。何でもない日常から、何かを感じる日々を過ごしております。
合掌
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