第五組青年会で長崎に研修旅行に行ってきました。

第五組青年会といいますのは、主に生野区・城東区・東成区にある真宗大谷派の寺院、二十九ヶ寺に所属する五十歳未満の寺族を対象に活動しています。令和三年より定願寺住職が青年会の会長をさせていただいていますので、ご門徒の皆様には何かとご迷惑をおかけしていることですが、寺院と寺院の横のつながりを大事にし、研鑽し、共に聞き学ぶ会として、現在も二十代、三十代の若院さんを中心に、花まつり子ども会や報恩講、講義・座談会、フィールドワーク等の活動をしています。
先月の月報でもお伝えさせていただいたとおり、五月二十九日より三十一日にかけて、第五組青年会の研修として長崎県へ行って参りました。
写真は長崎教会の非核非戦の碑にて

長崎研修には、第五組青年会会員、九ヶ寺十名の住職・若院等で行って参りました。長崎教会では、善教寺 末永氏を講師に迎え「非核非戦」をテーマにお話を頂きました。
私自身長崎という町には初めて行きましたし、教科書で広島・長崎に原子爆弾がおとされたというくらいの認識しかありませんでしたから驚きの連続でした。戦後七十数年の現在 、私たちは何を思い考えていくのか。答えは出ずとも、思い続けることを止めてはいけないと感じました。

またフィールドワークではNPO法人 長崎人権研究所にお願いしまして、案内人には元小学校長の川英治(かわえいじ)さんにお世話になりました。「原爆・人権・キリシタン」をテーマに大雨の中、2時間半ほど長崎市内を案内していただきました。クイズ形式で問題を出していただいたり、大きな声では言えないようなことまで沢山のことを解説くださいました。
出発は平和記念公園・平和祈念像聖、フランシスコザベリオ堂跡、永井隆記念館 、浦上天主堂 、 爆心地公園(松山町) 、 山王神社、 坂本町国際墓地、 真宗青年教会跡、浦上町原爆犠牲者慰霊塔 など3キロほど歩きながら回れる範囲で解説していただきました。

今回の青年会の研修を通じて私自身もっとも衝撃的だった石像です。原子爆弾の爆風で黒焦げになり、顔や手首のないこの石像は、一体私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。今のこの平和な日本があるのは当たり前ではありません。悲惨な時代を乗り越えてこられた先輩たちのことを決して忘れてはいけないと思ったのです。

合掌