皆様は截金(きりかね)と言う技法をご存知ありますか?
截金というのは、金箔を備長炭などの熱で4-6枚を張り合わせた物を髪の毛ほどの細さに截(き)り、2本の筆を操りながら専用のノリで仏像などに貼り付けて、豪華に装飾する伝統の技法です。
以前定願寺に来院してくださったChageさんの繋がりで截金師さんと知り合う事があり、截金で作られる池田香那弥さんの個展が京都でありましたので伺ってきました。
坊守と伺いましたが沢山の作品が展示されていて、凄いという言葉しか出てきませんでした。
これらの作品の制作者である池田香那弥さんは重要無形文化財截金保持者(人間国宝)の江里佐代子師に習い京都迎賓館の内部装飾に参加するなど日本を超え世界でも僅かしかいない截金師の1人です。
その池田さんの作品をこの度譲っていただきまして、定願寺の書院におむかえすることができました。
この作品は制作に4ヶ月ほどかかったそうです。見る角度を変えるとキラキラと輝く截金の造形は見る者を吸い込みそうな輝きを放っています。
是非定願寺に来られた際は池田香那弥さんの作品をご覧になって見てください。
合掌